馬喰町の焼肉店では近年、モダンな雰囲気の店が増えています。外装にも内装にもこだわっており、照明は間接照明がきいており、無駄に明るくありません。とはいえ、肝心なテーブルの上はしっかり照明が当たっているため、必要な箇所に必要な照明は当てられています。もともと外装から眩しくなるような照明は当たっていません。ひと昔前の馬喰町の焼肉店を考えると信じられない状況です。以前は眩しくなるような照明が当てられており、遠くから見て焼肉店であるのがはっきり分かる状態でした。お世辞にもおしゃれとか洗練されたという言葉からは程遠い店が多く、デートや接待で利用するというのは考えられなかったと思われます。客層はファミリー層か友達同士だったはずです。
それでも出されるメニューはこだわりがあったので、おいしく食べられる内容ではありました。しかし、食事のおいしさを決める要素の一つに環境があります。どのような場で食べるのかによって味の感じ方は変わるものです。デートで彼女においしい肉を食べさせたいと思っていても、決しておしゃれな内装ではないですし、女性が喜ぶような雰囲気でもなかったので、恋人同士のうちには焼肉店には出向けなかったという声が多数あったといわれています。